配当金で余裕ある生活!割安高配当株を見つける10のポイント

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高配当株は銘柄選定と投資タイミングが重要

株式投資初心者の方の中には、”高配当株投資をしたいのだけれどどのように銘柄を選定すれば良いのか分からない”、という方も多いのではないでしょうか。今回は以下の割安高配当株を見つける10のポイントを紹介します(あくまで私の銘柄選定方法です)。

「配当利回り」と「過去10年減配していないこと」を確認

まず、自分が最低限これくらいは欲しい配当利回りを設定し、希望する配当利回り以上の銘柄を選定します。ここで配当利回りとは、投資額に対する年間配当金の割合を示すもので、例えば、株価が1000円で年間配当が50円なら、配当利回りは5%になります。

どの程度の配当利回りを希望するかは人それぞれですが、プライム市場の平均配当利回りは大体2.1%~2.3%です。私は予想配当利回り4%以上でスクリーニングしています。ここで予想配当利回りとしているのは、前年度の業績が良く、現時点で高い配当利回りだったとしても、今期の業績不振で来年度以降の配当利回りがガクっと落ちている銘柄もあるため、来期の配当利回りである予想配当利回りを参照します。

配当利回り:企業がすでに支払った実績配当金を元に算出

予想配当利回り:企業が発表する今期の予想配当金に基づき算出

また、配当利回りのスクリーニングと併せて必ず確認が必要なのが配当の安定性です。たまたま今だけ高い配当利回りを出してる企業や、 過去10年間で何度も減配(業績悪化等を理由に配当金を減らすこと)している企業は避けましょう。私は過去10年間一度も減配をしていないことをスクリーニングの基準にいています。

増配率の確認

「増配」とは、前期よりも配当を増やすことです。「増配率」とは「1年でどれくらいの割合で配当金を増やしているか」をパーセンテージで示した数字です。例えば、1株当たりの配当金を10円→12円→14.4円の場合は増配率20%です。高配当株の銘柄選定する上で、その企業が「増配傾向にあるか?」、「増配率はどの程度か?」を確認することはとても重要です。

増配率の重要性については、「配当利回りが高い株」に投資するより重要なのは、「増配傾向にある株」を選んで投資し続けること! に書いたのでご覧ください。

PERとPBRの確認

高配当株を選ぶ際、同時にその株が割安かどうかも確認することが重要です。ここではPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)を確認します。

PER(株価収益率):「Price Earning Ratio」の略で、株価が1株あたり純利益の何倍まで買われているかを見る投資尺度。現在の株価が企業の利益水準に対して割高か割安かを判断する目安として利用されます。PERの数値が低いと株価は割安と判断されます。

PBR(株価純資産倍率):「Price Book-Value Ratio」の略で、企業の資産内容や財務状況をもとに株価水準を諮る指標。PBR=株価÷一株あたり純資産で計算します。PBRが高いほど割高、低いほど割安と判断されます。

私はPERが10倍~15倍以下(業界によってPER異なるため、業界毎に多少変更)、PBRが1倍以下をスクリーニング基準にしています。

配当の持続可能性を確保する「財務の健全性」の確認

配当が持続可能かどうかを確認することも必要です。企業が無理をして配当を支払っている場合、将来配当が減配されたり、配当がなくなる可能性もあります。この財務健全性を確認する上で、私は配当性向、自己資本比率を確認しています。

配当性向: 配当性向(企業の利益に対する配当の割合)があまりにも高い場合、配当の持続可能性に疑問が生じます。例えば、配当性向100%の場合、その企業は1年間の純利益すべてを配当金に回していることになります。無理なく配当を続ける上では、50%以下程度が適切と考えられます。

自己資本比率: 自己資本比率とは、総資本の内、自己資本が占める割合です。総資本は自己資本と他人資本を合わせたもので、自己資本比率が高ければ、返済の必要がない資産の割合が高いことを示します。一般的に自己資本比率が20%以下だと倒産の危険があると言われています。仮に企業が倒産してしまうと株式の価値ははゼロになってしまいます。

私は配当性向が50%以下であること、自己資本比率が40%以上あることをスクリーニングの基準にしています。

事業の有望性と今後の成長性

配当利回りが高くて、割安で、財務が健全でも、事業が右肩下がりだと、将来的に株価は下がる可能性があります。株価が下がっても配当が減るわけではないので、配当だけを目当てにするのであれば株価は気にする必要ないのですが、私はキャピタルゲイン(株価の上昇益)も狙っているので、将来株価の上昇が期待できる銘柄を選定しています。株価上昇にはその企業の事業が有望であること、成長性が見込めることが必須であるため、以下の指標をスクリーニングに取り入れています。

売上高:売上高は本業の売上によって得られた収入のこと。売上高が右肩上がりかどうか。

営業利益率:企業の事業活動によって生み出された純粋な利益である「営業利益」が売上高に対してどの程度あるかを示す数値。売上高が大きくても、営業利益が少なければ、利幅が小さいビジネスということになる。

EPS(1株あたり利益):1株当たりの純利益(当期利益や当期純利益など)を示すもの。EPSは、当期純利益÷発行済株式数の計算式で求めることができる。右肩上がりであることが望ましい。

私は売上高、EPSが右肩上がりか、営業利益率が10%以上であることをスクリーニング基準にしています。

スクリーニングする上で便利なサイト

上記の条件を基に証券会社HPのスクリーニング機能で銘柄選定することは可能ですが、もっと便利なツールがIRバンクです。無料で使える上、各指標は勿論、各銘柄の過去10年の減配有無も確認することができます。

まとめ

私は高配当株を選定する際に以下の10個のポイントをクリアしていれば、基本的に投資対象にしています(これ以外にも企業HPを確認し、経営者の顔を見た上で、自分が応援したい企業か、業界が斜陽産業でないか、等確認していますが、私個人の主観も入るところなのでここでは割愛します)。

①予想配当利回り(私の場合は4%以上)

過去10年間一度も減配をしていないこと

増配傾向にあるか

PERが10倍~15倍以下

PBRが1倍以下

配当性向が50%以下

自己資本比率が40%以上

売上高が右肩上がり

EPSが右肩上がり

営業利益率が10%以上

皆様の割安高配当株選定のお役に少しでも立てば幸いです!

環境投資家

3歳の息子と0歳の娘がいる40代男性です。
本ブログでは株式投資に関する自分の経験や読んだ書籍の内容を中心に書いています。
2012年より株式投資開始し、紆余曲折を経て、現在はS&P500/オルカン へのインデックス投資と日本の高配当株への投資を行っています。現在投資信託約45百万円、米国株、日本の高配当株約45百万円運用中です。
株式投資にそこまで時間をかけられないけど、キャピタルゲイン(値上がり益)、インカムゲイン(配当利益)両方狙い、できるだけ早期に経済的自由に到達したいと考えています。

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